[2021]プライバシーポリシーと免責事項のWordPressでの作りかた

あなたのサイト、ちゃんとプライバシーポリシーや免責事項はありますか?


実はこのプライバシーポリシーや免責事項をサイトに記載しておかないと、余計なトラブルに発展することもあることをご存じでしょうか?

今回の記事では、プライバシーポリシーや免責事項とその必要性についてわかりやすく紹介したいと思います。

この記事でわかること

・なぜプライバシポリシーと免責事項がいるのか
・WordPress(ワードプレス)にプライバシポリシーと免責事項を作る方法

この記事を読んで、事前に回避できるトラブルは回避しておきましょう。

プライバシポリシーと免責事項とは

突然、「プライバシーポリシーと免責事項が必要」と言われても、そもそもプライバシーポリシーと免責事項が何かわからないのではないでしょうか。
そういう私もよくわからなかったので、この機会に調べてみました。
まずは、プライバシーポリシーと免責事項は何かというところから説明させいただきますね。

プライバシーポリシーとは

プライバシーポリシーとは、特定の個人がわかる「個人情報」(プライバシー)と位置情報や購買情報などの個人の行動・状態がわかる「パーソナルデータ」の取扱い方針(ポリシー)を定めたものになります。

この説明ではちょっとわからないですし、自分のサイトにどう関係するのかもわからないですね。

ちょっと具体的に説明します。

サイトに会員登録するときに、名前や住所を入力することがありますよね。それが「個人情報」になります。
そして、Googleマップで使うのが位置情報楽天やアマゾンで買い物した履歴が購買情報となります。
モノを売るショッピングサイトを運営していなければ自分のサイトには関係ないよと思うかもしれません。
でも、アフィリエイトをする場合には必要になります。

まず、ここだけ覚えておきましょう。

免責事項とは

商品やサービスの提供者が、不測の事態が生じた場合に責任を免れる事項となります。この免責事項は、サイトにアフィリエイトや広告をいれる場合には非常に重要です。

サイトによく記載してある、「また、当サイト、またはコンテンツのご利用により、万一、ご利用者様に何らかの不都合や損害が発生したとしても、当社は何らの責任を負うものではありません」という文章が免責事項になります。

この免責事項がなぜいるかは、この後説明しますね。

プライバシーポリシーと免責事項はなぜいるの?

プライバシーポリシーと免責事項が何かは説明しました。
ただ、なぜいるかという疑問が出るのではないでしょうか。

なぜ、プライバシーポリシーと免責事項は必要なのでしょうか。

この後、プライバシーポリシーと免責事項がなぜ必要なのか説明をします。

プライバシーポリシーはなぜいるの

まず、法律に関連するところから説明します。

個人情報保護法では個人情報の取り扱いを定めています。
その中で個人情報に関する規定に、利用目的、第三者提供、保有個人データに関する事項などがあります。
サイトがユーザーから「個人情報」を取得し、また利用等をする際には、一定の事項について公表することが義務づけられているからです。
この「個人情報を取得していますよ、利用しますよ」というのはプライバシーポリシーという名前ではなくても良いのですが、どこかに記載して、サイトを読んでいる人にも確認できるようにしておかなければなりません。
この確認できる状態を公表といいます。

かなり難しい言い回しで分かりづらいかと思いますので、ざっくり説明すると、『個人情報保護法で必要だから』となります。

そうなってくると、自分のサイトは個人情報を取ってないよと思うかもしれません

でも、アフィリエイトやアドセンス、Googleアナリティクスなどは使っていませんか?

実は、アフィリエイトやアドセンス、Googleアナリティクスなどを利用する場合はASP(アフィリエイトサービスプロバイダ いわゆるアフィリエイトの元請け)やGoogleがプライバシーポリシーを公表しなくてはならないと定めています。

身も蓋も無ありませんが、アフィリエイトやアドセンス、Googleアナリティクスを使うならプライバシーポリシーが必要となります。
アフィリエイトやアドセンス、Googleアナリティクスではプライバシーポリシーの書き方があります。その書き方を守ってプライバシポリシーを作らないと駄目なので、プライバシーポリシーの書き方で説明させてもらいます。

免責事項はなぜいるの

例えば、自分のサイトである商品を勧める記事を書いたとします。この勧めた商品の金額と、勧めた記事を読んで買った人の金額が違ったときに、「商品の金額がちがうじゃないか…」と言われても困りますよね。
また、「この商品最高」と記事を書いてもそれはあなたの主観で、記事を読んで買った人にはそうではないこともあります。「この商品最低」ということもあるかもしれません。

そのような時に、責任をある程度回避するのが免責事項になります
「このサイトを利用したことによってどんな不利益が生じても、うちは責任を負えません」という趣旨の文章をサイトに記載しておくことで、「こういった場合は責任を取りません」とあらかじめ断りを入れることになります。

ただ、この免責事項があれば何でも大丈夫なわけではなく、うそや誹謗中傷等は駄目です。
そこは、マナーを守りましょう。

プライバシーポリシーと免責事項の作り方

プライバシーポリシーと免責事項がなぜ必要なのか理解していただけたかと思います。

この後は、プライバシーポリシーと免責事項の作り方をポイントを押さえて説明をします。
あなたがサイトを作るときに、是非参考にしてみてください。

プライバシーポリシーの作り方

プライバシーポリシーは利用するサービスやツールによって記載しておかなければいけないことが変わります。
それぞれ、このサイトを見ている人はアフィリエイトを行っているという前提で、主なサービスやツールを絞って解説します。

Googleアナリティクス

まずは、Googleアナリティクスの利用規約の「7.プライバシー」から引用します。

お客様は、Google が個人情報として使用または認識できる情報を Google に送信したり、第三者によるかかる行為を支援または許可したりしないものとします。お客様は適切なプライバシー ポリシーを用意および遵守し、ユーザーからの情報を収集するうえで、適用されるすべての法律、ポリシー、規制を遵守するものとします。お客様はプライバシー ポリシーを公開し、そのプライバシー ポリシーで Cookie の使用、モバイル デバイスの識別情報(Android の広告識別子、iOS の広告識別子など)、またはデータの収集に使われる類似の技術について必ず通知するものとします。また、Google アナリティクスを使用していること、および Google アナリティクスでデータが収集、処理される仕組みについても開示する必要があります。こうした情報を開示するには、「ユーザーが Google パートナーのサイトやアプリを使用する際の Google によるデータ使用」のページ(www.google.com/intl/ja/policies/privacy/partners/ または Google が随時提供するその他の URL)へのリンクを⽬立つように表示します。お客様は、本サービスに関連してユーザーのデバイス上で Cookie やその他の情報を保存、アクセスする行為が発生し、かかる行為に関する情報の提供とユーザーからの同意が必要であると法律で定められている場合には、ユーザーに明確かつ包括的な情報を提供し、同意を得るための商業上合理的な努力を払うものとします。

お客様は本サービスに含まれるプライバシー機能(オプトアウトなど)を一切回避してはなりません。お客様は、www.google.com/analytics/policies/(または Google が指定したその他の URL)に掲載される、該当するすべての Google アナリティクス ポリシー(「Google アナリティクス ポリシー」)に従うものとします。このポリシーは随時改訂されることがあります。

お客様は、Google アナリティクスと特定の Google の広告サービスの統合バージョン(「Google アナリティクスの広告向け機能」)を利用でき、その際 Google アナリティクスの広告向け機能に関するポリシー(https://support.google.com/analytics/answer/2700409?hl=ja&topic=2611283)に従うものとします。お客様が Google の広告サービスにアクセスし、これを使用する際は、当該サービスに関してお客様と Google との間に適用される規約に従うこととします。

プラットフォーム ホームを使用する場合は、https://support.google.com/marketingplatform/answer/9047313 または Google が指定したその他の URL)に掲載されるプラットフォーム ホーム追加規約(規約が改名された場合は、改名後の規約)が適用されます。この利用規約(「プラットフォーム ホーム利用規約」)は随時改訂されることがあります。

Googleアナリティクス利用規約 7条より

ながながと引用しましたが、要約すると以下にまとまります。

Googleアナリティクスを利用するときに気を付ける点

  1. プライバシーポリシーを用意します。
  2. Google アナリティクスを使用していることを記載する。
  3. Google アナリティクスがCookie を使用していることを記載する。
  4. データが収集・処理される仕組みについて説明する。

Googleアドセンス

Googleアドセンスで必要なプライバシー ポリシーですが、まずは原文を引用します。

Google 広告 Cookie

プライバシー ポリシーには次の情報を記載する必要があります。

・Google などの第三者配信事業者が Cookie を使用して、ユーザーがそのウェブサイトや他のウェブサイトに過去にアクセスした際の情報に基づいて広告を配信すること。

・Google が広告 Cookie を使用することにより、ユーザーがそのサイトや他のサイトにアクセスした際の情報に基づいて、Google やそのパートナーが適切な広告をユーザーに表示できること。

・ユーザーは、広告設定でパーソナライズ広告を無効にできること(または、www.aboutads.info にアクセスすれば、パーソナライズ広告に使われる第三者配信事業者の Cookie を無効にできること)。

第三者配信による広告掲載を無効にしていない場合、広告の配信時に第三者配信事業者や広告ネットワークの Cookie が使用される可能性があります。その点についても、次の方法でサイトのプライバシー ポリシーに明示してください。

・第三者配信事業者や広告ネットワークの配信する広告がサイトに掲載されることを明記します。

・対象となる第三者配信事業者や広告ネットワークの適切なウェブサイトへのリンクを掲載します。

・これらのウェブサイトにアクセスすれば、パーソナライズド広告の掲載で使用される Cookie を無効にできることをユーザーに明示します(配信事業者や広告ネットワークがこの機能を提供している場合)。または、www.aboutads.info にアクセスすれば、第三者配信事業者がパーソナライズド広告の掲載で使用する Cookie を無効にできることを知らせます。

サイト運営者様のサイトや法律は国ごとに異なるため、Google でプライバシー ポリシーに関する具体的な文面を提案することはできません。サイトのプライバシー ポリシーを作成する際には、Network Advertising Initiative などのリソースを参考にされることをおすすめします。Cookie 使用の同意を得るための情報通知に関する詳細については、cookiechoices.org をご覧ください。

Google AdSense ヘルプ 「プライバシーとセキュリティ 必須コンテンツ」 より

いろいろ小難しいことが書いてありますが、まとめると以下の2点になります。

GoogleAdSenseを利用するときに気を付ける点

  • ユーザが興味のあることに応じた広告をCookieを利用して配信していること
  • ユーザ自身でCookieを無効にできること


ASP(アフィリエイト)

大半のASPは、アフィリエイトを行う上で、プライバシーポリシーへの記載を義務付けておりません。
ただし、AmazonアソシエイトはAmazonアソシエイトを利用していることを明記しなくてはなりません。Amazonアソシエイトは、この利用していることを明記するはプライバシポリシーでなくてはならないとは記載してはいません。ただ、一般的にプライバシーポリシーに組み込むのがスマートではないでしょうか。

以下にAmazonアソシエイトの規約の10項目を引用します。

10.乙がアソシエイトであることの表示

乙は、本規約、乙によるアソシエイト・プログラム・コンテンツの使用または本プログラムへの乙の参加に関して、いかなるプレスリリースの発行その他の発表または広告もしないものとします。乙は、本規約により明示的に許可される以外に、甲と乙との関係について不実の表明や誇張(甲が慈善活動やその他の運動を支援、後援、支持または貢献しているという表明または暗示を含みます。)をせず、甲と乙またはその他のいかなる個人もしくは企業との間の関係または提携を表明したり暗示したりしないものとします。乙は、乙のサイト上または甲がアソシエイト・プログラム・コンテンツの表示を許可した他の場所のどこかに 「Amazon.co.jpアソシエイト」または「[乙の名称を挿入]は、Amazon.co.jpを宣伝しリンクすることによってサイトが紹介料を獲得できる手段を提供することを目的に設定されたアフィリエイトプログラムである、Amazonアソシエイト・プログラムの参加者です。」の文言を表示しなければなりません。甲は、この文言を適時変更することがあります。

Amazonアソシエイト・プログラム運営規約
ASP(アフィリエイト)を利用するときにプライバシーポリシーに必要なこと

  • ASPはプライバシポリシーは基本的にはいらない
  • Amazonアソシエイトを利用していることを明記する必要がある

免責事項の作りかた

免責事項に盛り込む内容を大まかに説明します。

損害等の責任について

自分が紹介した商品やサービスで、サイトの読者がトラブルにあった時や不利益を被った時のため、「当ブログで紹介した商品の購入や、機器の設定等は自己責任でお願いします」といったことを記載しましょう。
特にグーグルアドセンスや、アフィリエイトを行うなら、この免責事項は必ず記載しておきましょう。

情報の正確性

意図せず間違った情報を発信してしまったり、古い情報を発信してしまうこともあります。できる限り正確な情報を伝えようとしても、間違ったことを伝えてしまうことはありえます。
そのため、免責事項で「必ずしも正確性を保証するものではない」と伝えておきましょう。

著作権や肖像権

ブログには様々な画像や写真を差し込みます。また、正確性を担保するため、他のサイトからの文章の引用もあります。この画像や写真、文章の引用は適切に行えていれば良いのですが、間違えてしまうと大変なことになります。そのため、免責事項で「画像の著作権や肖像権は各権利所有者に帰属する」と記載して、「問題がある場合はご連絡ください」と記載しておきます。良くあるのが、WEBにある画像や写真を勝手に使って、問題になるとうパターンです。基本的に無料、商用可の写真やイラストから選んでおけば問題になりません。機会があればそのようなサイトをまとめて紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

コメント

サイトのコメント欄を開放しているなら、「コメントを削除したり、承認しない」ことがあると記載しましょう。サイトに対する批判やクレームでしたらしょうがないと思えます。ただ、全く関係ない人の誹謗中傷やわいせつなもの、法に触れるものをコメントされても困りますよね。そういったものは管理人の裁量で削除したり、閲覧させないということを免責事項に記載しておきましょう。

プライバシポリシーと免責事項のサンプル

プライバシーポリシー

個人情報の利用目的

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取得した個人情報は、お問い合わせに対する回答や必要な情報を電子メールなどをでご連絡する場合に利用させていただくものであり、これらの目的以外では利用いたしません。

広告について

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広告サービスはユーザーの興味に応じた商品やサービスの広告を表示するため、クッキー(Cookie)を使用しております。
なお、クッキー(Cookie)はお客様個人を特定するものではありません。

Cookieを無効にする方法やGoogleアドセンスに関する詳細は「Google による広告での Cookie の利用方法」や「Googleアドセンス プライバシーとセキュリティ」をご確認ください。

※Amazonアソシエイト利用時は以下の文章を記載しましょう
また、当サイトは、Amazon.co.jpを宣伝しリンクすることによってサイトが紹介料を獲得できる手段を提供することを目的に設定されたアフィリエイトプログラムである、Amazonアソシエイト・プログラムの参加者です。

アクセス解析ツールについて

当サイトでは、アクセス解析ツールとして「Googleアナリティクス」を利用しています。
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なお、トラフィックデータは匿名で収集されており、個人を特定するものではありません。

コメントについて

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なお、全てのコメントは管理人が事前にその内容を確認し、承認した上での掲載となります。あらかじめご了承ください。

免責事項

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情報の正確性

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プライバシポリシーと免責事項のWordPressへの設置方法

WordPress(ワードプレス)の管理ページの「設定」を選択します

WordPress(ワードプレス)の管理ページの「設定」内の「プライバシーポリシー」を選択します

WordPress(ワードプレス)の「プライバシーポリシー設定」のプライバシーポリシーを選択して「このページを使う」をクリックします

WordPress(ワードプレス)の「固定ページ」の「プライバシーポリシー」を選択します。

選択したページに先ほどのプライバシーポリシーのひな型を記載していきます。

同じく、免責事項もWordPress(ワードプレス)の「固定ページ」の「新規追加」で「免責事項」と作成していきます。

プライバシーポリシーや免責事項の文章は先ほどのサンプルを参考に、自分のサイトに合う形に成形してみてください。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
プライバシーポリシーと免責事項についてまとめて説明させてもらいました。


なぜ、プライバシーポリシーと免責事項が必要なのか
プライバシーポリシーと免責事項に記載しておく項目
プライバシーポリシーと免責事項のサンプル
プライバシーポリシーと免責事項をWordPressに設置する方法

ちょっとボリュームが多かったかと思いますが、ぜひ参考にしてみてください。